AntiCorr®コーティングテクノロジー - 金属の選択的腐食保護

AntiCorr^® は、大気圧プラズマ中で様々な金属に塗布される防錆コーティングです。
このコーティングは、 PlasmaPlus^® システムに組み込むことができるさまざまなコーティングの一部です。

AntiCorr®コーティングなしのアルミニウム合金AlSi12(Fe)製ダイキャスト試験片(DIN ISO 9227に準拠した720時間の塩水噴霧試験後)

AntiCorr®コーティングを施したアルミニウム合金AlSi12(Fe)製ダイキャスト試験片(DIN ISO 9227に準拠した720時間の塩水噴霧試験後)

AntiCorr^® コーティングの出発材料として、有機ケイ素化合物がプラズマに添加されます。プラズマ内の高エネルギー励起がこの化合物を断片化し、ガラス質のコーティングの形で表面に堆積させます。AntiCorr^® コーティングの化学組成は、どのような素材にも最適な結果が得られるよう、用途に応じて変えることができます。AntiCorr^® コーティングは、品質面では低圧プラズマコーティングに匹敵します。

AntiCorr^® コーティングの決定的な利点は、必要ない部品を処理したり、部品全体を処理するのではなく、部品の必要な部分のみを選択的に処理できることです。

その効果を実証するため、自動車産業で一般的に使用されるアルミダイキャスト合金であるAlSi12(Fe)にAntiCorr^® コーティングを施しました。試験片には、DIN ISO 9227に規定された塩水噴霧試験条件下で、720時間の試験サイクルが行われました。