RD1010回転ノズル:面積の広い平坦な部品やフィルムのプラズマ前処理

Openair-Plasma®システムRD1010は、平坦な形状の高感度表面処理に特に適しています。このシステムでは、共通の回転軸の周囲を円形に回転するシングルノズル2個を用いてプラズマ処理を行います。回転装置から放出されるプラズマ流は、回転軸に対して並行に流れます。

この回転運動により、部品やフィルム全体に比較的高速でプラズマ処理を施すことができます。それにより、熱による影響を抑えつつ、広いプロセスウィンドウによる極めて均質な処理を施すことができます。RD1010プラズマノズルを利用すれば、回転速度と処理直径に応じ、最高速度50 m/分での移動処理を行うことができます。

標準的なRD1010プラズマ回転ノズルの用途の例

  • ウェットラベル貼付前のブロー成形プラスチックパッケージ
  • PCB洗浄:抵抗ペーストを用いた印刷の前に実施 (130 mmの処理幅)
  • 片面フィルム処理を保証 (> 72 mN/m)。
  • ガラスまたは鏡面:接合前に全面をクリーニング
  • プラスチックパネル:コーティングおよび接着前の前処理

RD10xx特殊設計プラズマノズル

RD1010と同様に、RD10xxも回転軸の周囲を円形に回転するシングルノズル2個を備えています。またこの特殊設計により、シングルノズル2個の間の間隔を手作業により調整することができます。

そのため、各要件に合わせて処理幅を柔軟に調整することが可能です。2個のノズル噴出口の間隔を縮めたり、回転運動を調整することによって、プラズマ強度を高めることができます。