適用例
Openair-Plasma® に関連した最近の研究活動の成果に、グラフィティ等の落書きの除去を扱ったプロジェクトがあります。現代のグラフィティアーティストたちは、100種類以上のスプレー塗料を使って「サイン」を残しています。ドイツだけでも、落書きによる被害の除去にかかる労力と費用は、年間数億ユーロにもなります。
研究プロジェクトの目標は、建物の表面やファサードの基板に適用される放水、高圧ウォータージェット、水粒子ジェット、又は化学物質をはじめとする従来の洗浄方法を、大気圧プラズマで代替できるかを調査することです。煉瓦、砂岩、精巧な陶磁器、大理石、花崗岩、エロクサール(アルマイト)、及びステンレス鋼等の基板がテストされました。
プラズマは、ローテーションノズルRD1004で放出され、超音速に近いスピードで建物表面に衝突します。その衝撃で、スプレー塗料は蒸発します。Openair-Plasma®は前述の従来型処理とは異なり、建物の素材そのものを傷つけません。
利点
Openair-Plasma® の適用により、建物の清掃業者にとって化学薬品を使わず、排水を出さず、かつ素材を傷つけない、効果的な建物のファサード洗浄手段が実現されます。